【学問のすすめ要約】時代の転換期に読むべき本

学問のすすめ

日本でもトップクラスに有名な文学として『学問のすすめ』があります。

しかしこの本のタイトルは聞いたことがあるけど読んだことはないという方も多いと思います。

今回はこの『学問のすすめ』を要約していきたいと思います。

結論から言うとこの変化の時代に勉強をしていないとどんどん取り残されて行くよ。

取り残されないために実際の生活に必要なことを勉強しましょう。というのがこの本で言われています。

『学問のすすめ』を読み始める前に時代背景を理解しておくと文学というものはとても読みやすくなります。

時代背景

まずこの本を書いたのは福沢諭吉、今の1万円札の肖像画の人ですね。

この本は1篇〜17篇からなる話をまとめた内容となります。

その初編が書かれてのは1872年で明治の最初の方でした。この頃は文明開化が起きて江戸の文化から一気に西洋の文化に変わっていく節目の時期でした。

そんな中、今までの暮らしがどんどん変化していき、今までなかったものや情報がバンバン飛び交うようになったこの時代に書かれたのがこの『学問のすすめ』でした。

どんどん変化すると聞いてピンときた方も多いかもしれませんが今日のコロナと言う感染症の流行によって直接会うことが制限された現代社会ではリモートワークやビデオ通話などがどんどん普及しています。どこか似たような雰囲気があるのではないでしょうか?

そんな時代の転換期にいる我々だからこそ重なる部分が多い今読みたい本であり、その当時この本を読んだ人たちが今の時代を作っていると考えると読まざる負えない本であると思います。

ITや人工知能の発展、社会的な変化、世代の変化などによって今まで正しいと思われていたことがガラリと変わってその情報が日々更新していく今だからこそ古い考えを改めて知り、そこから抽出した本質の部分を変えずに新しくアップデートしていくことは必要なことであると思います。

では次に福沢諭吉という人物についてみていきましょう。

福沢諭吉は何をした人かというと慶應義塾の創設者であり、学問や人間生活の進歩や改善を図る啓蒙思想を世に広く広めた人です。

要するに人間らしく生きられているのは福沢諭吉が活動してきたからなのです。

そんな彼だからこそ今日の日本の最高紙幣である一万円の肖像画になっているのです。

詳しい内容については学問のすすめで書かれているので本編を見ていきましょう。

学問のすすめ内容

学問のすすめを読む上で欠かせない言葉としては『天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずと云えり』から本編が始まります。

福沢諭吉と言ったらこの言葉ですよね。

この言葉の意味としてみんな平等だよと訳されることが多いです。

しかし、続きには『なのに平等じゃないよね。なんでだろう?』というような言葉が続きます。

つまり福沢諭吉が言いたかったこととは『みんな平等に生まれてくるのになんで差ができてしまうのだろう?』と問いかける文から始まるのです。

そしてこの問いかけの結論というのが知識の差であり、知識を得るために学ぶことをおすすめするよ。つまり『学問のすすめ』というタイトル回収になるわけです。

大枠はこんな感じなので内容に入っていきたいと思います。

全体の主張としては

  • 勉強しなさい
  • 目標について
  • 行動

というような話をしています。

勉強しなさい

先程言った『天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずと云えり』から本編は始まりまずは身分や家柄、職業などで差別をされるべきではないと言うところからお話しています。

ただ世の中はお金持ちや貧乏など格差が生まれている。これは知識の差であり、身分の差や貧富の差は知識の差が世間に現れた事象であるといいます。

つまり、世の中のことをよく学べば偉くなるしお金持ちにもなれるが、学ばなければ貧しく身分も低くなってしまうということです。

そしてその学ぶべき知識というのは実学であり飯が食べられる学問を志せということです。

学問を学べというから漢字や数学などを頑張れという内容かと思えばそれは全く違って実際は稼げる学問を推奨しているのです。

逆に本書の中でも漢文読めたり古文を読めたりなどは実生活で使えないからいらないとまで言っています。

この本で学べと言われている科目は物理学、歴史、経済、倫理学など生活する上で必要な知識を学ばなければ行けないと書いてあります。

昔の本だから項目がピンときませんが要は物や金がどう動くか、人がどう動くかを学べばいいよということでしょう。

この辺は今でも使うことができる不変の原理なのではないでしょうか?

ではなぜ福沢諭吉は学問を勧めているのかというと政治をしっかりさせるためです。

国民が愚かだと愚かな政治がまかり通ってしまうが国民が賢いと賢い政治しかできないので国が豊かになり平和になるということです。

つまりみんな勉強したらみんな豊かになるんじゃね?って感じで勉強しよう活動をしているということですね。

アウトプット

また、本を読んだとしてもアウトプットしないと意味がないという話もしています。

後でもお話しますが行動力の話とかぶってきますが本書では西洋の本を読んでいる洋学者に噛み付いています。

洋学者は勉強をしているようだけど目的が役所や官僚務めでなんの身にもなっていないと言うのです。

試験で答えをかくことがアウトプットかというとそうではなく、実際に人の役に立ったり世の中を変えるようなことをしてこそ意味のある勉強であり、アウトプットとなるのです。

本書でも米の値段がわからない、商売のやり方がわからないでは勉強ができるとは言えないと言うような内容が書いてあります。

現代の義務教育で学ぶ内容もこれに近い部分があり、社会にでてどう活かすのかと言うようなところまで学ぶことができれば一番いいですよね。

百の説法よりもひとつの実例を出すことが大切なのです。

個人の自由の侵害

ただ、個人の自由を侵害したり口出ししてはいけないよと言う内容も書かれています。

昨今ではネットで人の悪口を言ったり、求めてもいない主張が飛び交っています。

しかしこれらは個人に対してその人の行動を変えようとしたりすることは意味がないということです。

言うだけ無駄なので労力を使わないようにしましょう。

これは7つの習慣の中でも言われていることで自分の影響力の中だけの物事に集中していきましょうというところに近いでしょう。

7つの習慣についての記事はこちらを見てみてください

目標について

次に目標についてですが人生の目標では家を買って貯金があって食べることに困らないというのが普通でそんな人でもよくやったと言われる世の中ですが諭吉さんからすればそれはアリと同じのようです。

生まれて死ぬまでで世界を良くしたかや影響力を与えてかが重要でありそれ以外は生きて死んで行くだけのアリと同じと言う内容です。

つまりは人間同じように生きるのであれば何かしらの影響を世の中に与えなければいけないよというような内容です。

かなり極端ではありますがこの本の最後の編でも名声や人望がいらないというのはよくないと言っています。

今までやってきたことが枝木だとすれば名声や人望は花や実になる部分なので自分から捨てては行けない。

だからこそありのように生きるのではなく世のため人のために生きることで得た影響力を更に困っている人のために使っていきましょうということです。

そして文明を発展させて独立した国を作りましょうというのが諭吉さんの主張です。

具体的影響力のアピール方法もレクチャーされていて

  • 効果的な話し方や言葉を研究しましょう
  • 明るく親しみやすくしましょう
  • 旧友を大切にして新しい友を探しましょう

などが書いてあります。

ただ人生設計の際に長期的すぎる計画はよくないとされています。

これは期限が迫るにつれて計画の内容が説明できなくなってしまうからだそうです。

つまり長期で物事を進めていくと中身が薄くなってしまうので細かい中間地点をいくつか作っていくことが大切であり、また時代が変わっていくこともあるので時代にあった柔軟な対応も大切であるということです。

行動

最後に行動についてです。

諭吉さんは実は結構行動派な人で当時最先端だった長崎に蘭学を勉強しに行ったり、アメリカやヨーロッパなどに考え方を勉強しに行ったりと当時では最先端な考え方を日本に輸入してきたのです。

そんな彼だからこそ言えるのがこの行動力の話です。

口だけ、理論だけの人間は周囲から嫌われ孤立するそうです。

例えばYouTubeなどで好きなことで生きていくと言っているクリエーターさんもはたから見れば誰でもできると思われたり、楽な仕事と思われたりしがちですが、裏ではすごい努力をしていたり、研究をしていたり、他の人の何倍も努力をしているのです。

諭吉さんが言っているのは口だけ出すのではなく、他人の仕事、やっていることに口を出したくなっったら自分でやってみるといいと提案されています。

そうすることでやっていることの難易度や改善点などが明確に提案できると言うのです。

コメント機能の多いSNS社会で口だけ出すことが当たり前になりつつある世の中を風刺するような内容を150年前に書いているからこそ不変の原理なのだと思います。

常識を疑う

また、常識を疑うことも大切であるとも言っています。

教えだからとかしきたりだからと言うのは諭吉さんにとってはなんの説明にもなっていないとのことです。

簡単に信じてしまうと騙されたり詐欺にあったりといいことがないのでそれなら何もしないほうがマシだとも言っています。

そして常識だと言われていることも教えなどと同様になんの説明にもなっていません。

理屈でしっかりと説明できなければ物事を判断できません。

だから常識という安全圏で頭を使わずに過ごしてしまうのです。

これは危険なことでなぜそうなるのかが重要なのです。

そして常識は常に時代とともに変化するのです。

例えば電車に痰壷があるのは明治の時代には普通のことでたんを吐きたくなったら痰壺に皆が吐いていたのです。

今では想像しづらい常識ですがこれも時代の変化とともになくなって行きました。

この痰壷も本質部分を紐解けば感染症予防のためにあっただけで衛生的になった現代では必要なくなったということになります。

このように今は常識と言われていることでも5年後、10年後には非常識になっている可能性も低くはないのです。

ではどうしたら常識を疑うことができるのかというと本を読むことがとても大切です。

本を読むことで判断力を養うのです。

そして、判断力を元に行動していくことがひとつのセットになるということです。

本書では言行一致と言う言葉が度々でてくるのですがこれは言ったことと行動は一致しなくてはいけないよと言う教えです。

口だけ、理論だけの頭でっかちにならず内容にしっかりと行動も一致させていきましょう。

まとめ

『学問のすすめ』という本についての紹介です。

この本の時代背景としては明治の初期で文明開化の真っ只中で書かれて時代の転換期に書かれた本です。

つまりコロナという感染症が流行ってる現代のように一気に時代がテクノロジーを必要として、転換する今読みたい本です。

『各問のすすめ』の著者である福沢諭吉は慶應義塾を創設した人物で、海外を渡り歩いて学んだことを日本に啓蒙した人物です。

内容は、勉強しましょう。人生の目標を正しく持ちましょう。行動しましょう。というような内容です。

口だけ、理論だけの頭でっかちにならず内容にしっかりと行動も一致させていきましょう。

-参考図書-

以上