【本の要約】『人を動かす』人の考えを変えたければとにかく批判をしない

    目次

    人を動かす

    自分の代わりにやってほしいことがあったり管理職を任されてりした場合、部下を動かしたりしなければ行けなくなります。また人間関係をよくしたい方や人から好かれる人になりたい方もいらっしゃいます。

    『人を動かす』方法を知らないと嫌われたり動いてくれなかったりと仕事やプライベートでも大きな支障がでてしまうでしょう。

    そんなときにおすすめの本はデール・カーネギーの『人を動かす』という本です。

    本書は1936年に発刊されて本で世界で1500万部のベストセラーを記録し、人間関係の古典や自己啓発本の原点とも言われ聖書に次ぐロングセラーとなりました。

    本書を書いたのはデール・カーネギーという教師でありながら対人スキルの講師としても活躍した方です。

    本書の構成としては

    • 人を動かす三原則
    • 人に好かれる六原則
    • 人を説得する十二原則
    • 人を変える九原則
    • 幸福な家庭を作る七原則

    というように原則が合計で30個あり、原則とその補足と説明、具体的な事例というような構成になっており比較的読みやすい作りになっています。

    また、歴史上で活躍したリンカーンや鉄鋼王のアンドリュー・カーネギーなどのエピソードがあるのでストーリーとしても楽しめる本です。

    人を動かす 要約1
    人を動かす 要約2

    今回は最初の人を動かす三原則をメインに要約していき随所に同じことが言われている項目を要約していきます。

    盗人にも五分の理を認める

    まず本書では人を批判や非難をしないことが大切であるということが書かれています。

    人間誰しもニュースを見てこの人はだめな人間だとかいつかこういうことをすると思っていたと人を批判してしまいがちです。

    本書ではこんな話がありました。

    19301年のニューヨークで駐車中に警官から免許の提示を求められただけで警官を銃殺し、銃を盗みその後も追ってきた警察を次々に殺して行きました。

    後に2丁ピストルのクローレーと呼ばれ史上最も凶悪な殺人者と呼ばれる事件となりました。

    もちろんこれだけのことをしたのだから非難されるのは当然でですがクローレー本人は「誰一ひとり人を傷つけようとは思わぬ心を持っている」と言っていたそうです。

    そして最後まで自分の身を守っただけなのにこんな目に合わされていると言っていました。

    このことから刑務所に入る人の多くは自分は正しいと思い刑罰も不当だと考えているのです。

    批判をしない

    上記のように多くの人は自分の非をなかなか認めないものです。

    そしてここで大切なことというのはそんな自分の非を認めていない相手に正論でこうしろああしろと言ってもどんどん非難の心が育ってしまうことなのです。

    本書では人を非難する代わりに相手を理解するように努めることを勧めています。

    相手がななぜそのような考えに至ったのかをよく考えることでその人のことがわかるのです。

    ただ現時点の情報だけで批判をしているようでは人を動かすには至らないでしょう。

    重要感を持たせる

    人が欲する欲望が8個あります。

    それが

    1. 健康と長寿
    2. 食物
    3. 睡眠
    4. 金銭および金銭によって買えるもの
    5. 来世の生命
    6. 性的の満足
    7. 子孫の繁栄
    8. 自己の重要感

    があります。

    そして本書で『人を動かす』ためのキーとなる原則の一つとして『自己の重要感』が大切になってきます。

    人間は自己の重要感を欲してしまう生き物なのです。

    自己の重要感

    自己の重要感とは他人に自分が有用であると思われたいという願望のことです。

    つまり感謝されたいし、褒められたいと誰しもが考えるのです。

    男性がキャバクラにハマったり、女性がホストにハマってしまうのはこの自己の重要感をお金で買うことができるためなのです。

    本書で紹介されているのは鉄鋼王であるアンドリューカーネギーの墓石にかかれている内容について触れられています。

    己より賢い者を集めしものここに眠る

    『人を動かす』より

    このことからアンドリュー・カーネギーは死してなおも他人を称賛しているのです。

    ここで大切なことは相手が自分にとって重要であるという言動を伝えることです。

    先程の例のように鉄鋼王と呼ばれ30兆円という資産を作ったアンドリューカーネギーであれば自分の成し遂げたことを墓石に掘ってもおかしくありません。

    それを周りの人の支えがあってこその偉業であると行ったことで周りの人が自分は重要な人物なのであると感じるのです。

    これが 自己の重要感を刺激し、人を動かす極意なのです。

    人の立場に身を置く

    人を動かす方法の一つとして相手の好みを提示します。

    本書でも釣り針には魚の好物をつけるに限ると書かれています。

    例えば子供が喫煙を始めた場合どうするでしょうか?

    一般的には喫煙をやめなさいと説教をし自分の希望を述べて終わりなのです。

    しかし、人を動かすことを心得るものは子供に対して「タバコを吸う人は野球選手にはなれず、徒競走で勝ちたくても勝てなくなる」と伝えるのです。

    これは相手の立場になって野球選手にもなりたいし徒競走でも勝ちたいという衝動をタバコを吸ってみたいという好奇心を自分で天秤にかけさせているのです。

    これによって魚にとっての好物を利用しタバコをやめさせることができるでしょう。

    また、その人の好むものを問題にし、それを手に入れる方法を教えてやることも有用であるとあります。

    アンドリュー・カーネギーの義妹が息子たちからいくら手紙を書いても返信が来ないとアンドリュー・カーネギーに相談された際は、手紙に5ドル同封していると書いて何も入れない手紙を出すことで5ドル欲しさに返信が来ました。

    これも5ドルを手に入れる方法を気づかせ返信させたのです。

    本書では他にも議論を避ける、名前を覚える、笑顔を使い人を動かす方法について触れられています。

    まずは相手の心のなかに強い欲求を起こさせるが人を動かす極意になるでしょう。

    嫌われる勇気

    嫌われる勇気という本のアドラー心理学では承認欲求は毒になるということが書かれています。

    ただ本書を要約すると自己の重要感という承認欲求を利用しなさいということが書かれています

    この違いというのは量にあると思います。

    毒を利用して病気を直す薬を作るように多少の毒は人を幸せにするために使うのはいいのではないかと思います。

    相手を尊敬、尊重することが、人を動かす上でまずは大切になるでしょう。

    まとめ

    人を動かすという本の要約をしました。

    人間関係をよくしたい方や人から好かれる人になりたい方におすすめの本です。

    本書の原則を知らないと嫌われたり動いてくれなかったりと仕事やプライベートでも大きな支障がでてしまうでしょう

    人を動かすには相手を批判せず、重要感を与え、相手の立場に立って考えることが大切です。

    どれも当たり前のことなのですが結局皆ができていないことなので聖書に次ぐようなロングセラーを叩き出しています。

    以上

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