犬の「ハウス」の教え方は、ケージやクレートを「安心できる場所」と思ってもらい、おやつで誘導しながら、扉を閉める時間を少しずつ伸ばしていくことです。「ハウス」は、愛犬を指定した場所で待機させる合図で、災害時や来客時、移動のときに愛犬を落ち着かせるために役立ちます。この記事では、準備するもの、3つの手順、やってはいけないことを、図解を交えて解説します。
この記事の結論
- ハウスは「閉じ込める」ためでなく、愛犬が安心して過ごせる場所を作るためのしつけ
- 手順は「慣れさせる→扉を閉めてみる→待てる時間を伸ばす」の3つ
- 無理に押し込まず、お仕置きの場所にしない
「ハウス」とは?できると何が変わる?


「ハウス」は、ケージやクレート、犬小屋など特定の場所で愛犬を待機させる指示です。できるようになると、災害時や避難のとき、来客時、車や電車での移動のときなどに、ケージの中で落ち着いて過ごしてくれます。ただし、お仕置きのために閉じ込める使い方は避けましょう。ハウスを「怖い場所」と覚えてしまうと、入らなくなってしまいます。
「ハウス」の練習で準備するもの

- お気に入りのおやつ:小さくて、すぐに食べられるものがおすすめです。
- ケージまたは犬小屋:愛犬が体を伸ばせる大きさのものを選びます。
- お気に入りのタオル:においのついたタオルやマットを入れると、安心しやすくなります。
- 落ち着ける空間:人通りが少なく、静かな場所に置きます。
「ハウス」の教え方|3つの手順
手順1:ケージや小屋に慣れさせる

ケージや小屋は、愛犬が慣れるまでそのまま置いておきます。大切なのは、警戒心や恐怖心をなくすことです。ドアを開けたまま、中におやつを入れて、自然に入るのを待ちましょう。無理に入れようとすると、怖い場所だと思ってしまうので注意してください。
手順2:扉を閉めてみる

お気に入りのタオルを入れて、落ち着く環境にしておきます。おやつで誘導し、愛犬が入ったタイミングで「ハウス」と言い、おやつを与えます。そのまま扉を閉め、1秒たったら開けて、さらにおやつをあげましょう。
手順3:待てる時間を伸ばす

扉を閉める時間を、少しずつ伸ばしていきます。「開けてほしい」と要求する前に、扉を開けておやつをあげましょう。もし要求して鳴くようなら、おやつはあげず、手順2の短い時間に戻ります。成功したところで終えるのが、うまくいくコツです。
やってはいけないこと
- ハウスを「罰の場所」にしない(叱るときに入れない)
- おやつを引っ張って無理に入れない
- 慣れるまでは、長い時間閉じ込めない
家のなかでできるようになったら、「ハウス」と声をかけるだけで入れるように、少しずつ声かけとおやつを減らしていきます。家族全員が同じ言葉を使うことも大切です。
「ハウス」についてのよくある質問
Q. 子犬でも「ハウス」は教えられますか?
はい。早いうちから慣れさせておくほうが、受け入れやすくなります。ケージを「おやつがもらえる安心な場所」として、少しずつ慣らしましょう。
Q. ケージの中で鳴いてしまいます
要求して鳴いているときに扉を開けると、「鳴けば出られる」と覚えてしまいます。鳴いていないタイミングで扉を開けるようにし、閉める時間を短くして、やり直しましょう。
Q. 何時間くらいケージで過ごさせてよいですか?
愛犬の年齢や性格によって異なります。長時間の留守番などで使う場合は、かかりつけの動物病院などにも相談してください。
あわせて読みたい|しつけの基本シリーズ
- わんこのしつけ基本の『き』:まず押さえたいしつけの土台
- しつけ完全攻略 おすわり編:基本の合図
- 犬の「まて」の教え方:待つ練習
- しつけ完全攻略 アイコンタクト編:目を見て集中する練習
- 犬の甘噛みをやめさせる方法:噛む癖の直し方
まとめ
- ハウスは、愛犬が安心できる場所を作るしつけで、災害時や来客時、移動時に役立つ
- 手順は「慣れさせる→扉を閉めてみる→待てる時間を伸ばす」
- 要求する前におやつをあげ、鳴いたらやさしい手順に戻る
- 罰の場所にせず、無理に押し込まない
宮古島でのトリミングや、愛犬のお手入れ・しつけのご相談は、ドッグサロンてぃーつりーへお気軽にどうぞ。トリマー歴12年の店主が、愛犬の様子を見ながらご相談に応じます。

