わんこのしつけ完全攻略 乗車編

「車に乗せようとすると逃げる」「乗せると震えている」——愛犬が車を怖がっていてお困りの飼い主さんは多いです。
でも安心してください。車が苦手な犬でも、正しい順序でトレーニングを積むことでスムーズに乗れるようになります。トリマー歴12年の私が実践的なトレーニング方法をステップごとに解説します。
犬が車を嫌う理由

犬が車を嫌う理由は主に3つあります。①揺れ・振動への不快感、②密閉空間への恐怖(閉所恐怖)、③過去の嫌な体験(動物病院へ連れて行かれた記憶など)です。
また、犬は車の揺れに対して平衡感覚が乱れやすく、乗り物酔いになるケースもあります。「嫌がる=わがまま」ではなく、犬にとって本当に不快・不安な経験であることを理解してあげましょう。
まずは「車=楽しい場所」というイメージを作ることが、トレーニングの出発点です。
車に乗るときはクレートを使おう

車内での移動にはクレート(ケージ)を使うことを強くおすすめします。クレートは犬にとって安心できる「自分の空間」となり、揺れや外の刺激から守ってくれます。
また、安全面でも重要です。クレートなしで車内を自由にさせると、急ブレーキの際に犬が飛び出したり、ドライバーの邪魔になる危険があります。
クレートに慣れていない犬は、まず自宅でクレートトレーニングから始めましょう。「クレート=安全で快適な場所」と覚えさせてから車に移行すると効果的です。
車に乗らない子へのトレーニング
車の近くでおやつ

車を怖がる犬への第一歩は「車の近くでいい体験をさせること」です。停車中の車のそばでお気に入りのおやつを与えたり、一緒に遊んだりしましょう。
目標は「車の近くに来るだけで嬉しい!」という状態を作ること。これだけで1〜2週間かかることもありますが、焦らず続けることが大切です。
抱っこで乗ってみる

車の近くで安心できるようになったら、次はドアを開けた状態で抱っこして乗せてみることから始めます。エンジンはかけずに乗せ、おやつを与えて「乗ること=いいこと」と感じさせます。
犬が落ち着いていたらすぐに降ろし、外で思い切り褒めましょう。少しずつ車内でいる時間を延ばしていきます。
行き先は公園

車に乗ることへの抵抗がなくなってきたら、行き先を公園や好きな場所にすることが重要です。「車に乗る=楽しいことがある」という経験を積み重ねます。
最初は動物病院への移動には使わず、ドッグランや散歩スポットへのドライブに限定するとよいでしょう。「車は嫌なことに連れて行かれる乗り物」というイメージを上書きします。
慣れてきたら徐々に移動距離を伸ばし、長時間の乗車にも対応できるよう練習しましょう。
まとめ

今回のポイントをまとめます。
- 車嫌いの原因は揺れ・密閉感・過去の嫌な体験など
- 車内ではクレートを使うことで安心感と安全性がアップ
- まず「車の近くでいい体験」から始め、段階を踏んで慣らす
- 行き先を楽しい場所にすることで「車=楽しい」と覚えさせる
焦らず、犬のペースに合わせて進めることが一番の近道です。もし「どうしても難しい」という場合は、プロのトレーナーやトリマーへ気軽にご相談ください🐾


