サードドア
仕事など頑張っているのに結果が出ない方や人より努力しているのになんの成果も得られないという方は『サードドア・精神的資産の増やし方』という本がおすすめです。
本書は裏道に入って成功をおさめようという本で正攻法や正面突破の方法は頑張りに見合わないよ。
それなら正攻法のドア以外のドアを選択して成功をおさめよう。という内容です
本書にはアメリカの著名人であるビル・ゲイツやスティーブン・スピルバーグ、レディーガガなどのインタビューに成功した名もないアレックスバナヤンという人物が本書に書かれている成功法則で彼自身も成功を収めて行く過程が描かれた本です。
物語になっている部分も多く表紙のとっつきにくさに比べて大変読みやすい本でした。
今回は全体的な流れを要約していきたいので細かいお話は省きますが気になる方は読みやすい本なので一度手にとってみて下さい。
本書を書いたアレックスバナヤンは一般的な大学生だったのですがビル・ゲイツや、レディガガなどへのインタビューに成功したり、本書の『サードドア』が大手から出版されベストセラーになったり、シリコンバレーの最年少ベンチャー投資家になったりと数々の成功を収めています。
そんな最短で最高の成功を収めたアレックスバナヤンの本からは様々な成功者の法則が学べるのは言われるまでもないのではないでしょうか?
では具体的な内容に入っていきます。
行列から抜け出せ
サードドアとは?
まず『サードドア』とはなにかについてお伝えしていきます。
サードドアとは文字通り3つ目のドアのことです。本書ではナイトクラブの入り口のようなものといわれています。
1つ目のドアが正式な入り口です。長い行列の先にあり一人ひとりチェックされながら、時間をかけて入れるかどうかわからないまま列を作った先にあるドアです。世界の99%が並ぶドアなのです。
2つ目はVIP専用のドアです。高いお金を支払い、なおかつ最初からコネがあることで最速で入場ができるドアのことです。
そして本書のタイトルにもなっているサードドア、3つ目のドアはそのどちらでもない誰も入ったことがない入口のことです。
つまり、サードドアとは成功への裏道のような抜け道のことなのです。
本書では
行列から飛び出し、裏道を駆け抜け、何百回もノックをして窓を乗り越え、キッチンをこっそり通り抜けた先に必ずある。
サードドア・精神的資産の増やし方より
と書かれています。
ビル・ゲイツが億万長者になれたのもスティーブン・スピルバーグが最年少で映画監督になれたのもこのサードドアを開けることで快挙を収めたのだと言っています。
『黄金の羽根の拾い方』という本の中でも制度の歪みから生じる幸運を利用しようということが書かれています。
要約しているので読んでみて下さい。
1つ目のドア
ではまずは1つ目のドアの話からしていきましょう。
1つ目のドアは正式な入り口で誰しもが目指し、ふるいにかけられながら進むドアのことです。
例えば本書の著者であるアレックスも大学で医学部の学生でした。このまま行けば将来は医者になっていたかもしれません。
しかし、アレックスは著名人へのインタビューを成功させることに力を注ぎはじめました。
理由は簡単で医者になるという道が1つ目のドアで長い行列で入れるかわからないドアだったからです。
それよりも誰も思いつかないような3つ目のドアである著名人へのインタビューを選択したのです。
ただインタビューをするには資金とコネがなさすぎるということでアメリカのクイズ番組である『プライス・イズ・ライト』に出演し優勝することで優勝賞金と話題を作りました。
このクイズ番組での立ち回り方もサードドア的なのでぜひとも本書を読んで見て下さい。
挫折と成功を繰り返しながら最終目標であるビル・ゲイツへのインタビューに成功するのです。
その後は最初に述べた通りどんどんと出世を繰り返します。
ここでわかることは学位は保証にならないということです。
学位というのは結局1つ目のドアにしかつながっておらず、ただそれは人より少しだけ有利に働くというだけの話なのです。
しかし、可能性が少し上がるだけですし、結局は1つ目のドアにしかつながっていないのです。つまり学位は保証にならないということです。
- サードドアとは3つ目のドアのこと。
- 正攻法のやり方というのが1つ目のドア、お金や名誉で入れるのが2つ目のドア、それ以外の裏技的なやり方が3つ目のドアで本書ではサードドアと呼ばれます。
- サードドアを開けるためには学位や経歴は関係ない。
サードドアを開けて
では、どのようにサードドアを開けばいいのかについて話していきます。
ポイントは
- 裏道を駆ける
- インサイド・マンを探せ
- ぬかるみを歩く
です。
裏道を駆ける
まずサードドアを見つけるにあたって大切なことは裏道を駆けることです。
本書では世界的な映画監督であるスティーブン・スピルバーグの話が出てきます。
学生であったスピルバーグは映画監督を目指していましたが学校では全く評価されなかったのです。
しかし、ある日ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドのツアーに参加したときにツアーから抜け出し、ユニバーサル内で内部の知り合いを作りそのまま3ヶ月間滞在し映画を作ります。
そして、それが上層部の目に止まり、映画監督としてのデビューにつながるのです。
一見するとスピルバーグの天才エピソードのように感じるのですが実はこれもサードドアを駆使した成り上がり方法なのです。
本来だったら映画監督になろうと思ったら学校を卒業して地道な下積みを経て、やっとの思いで映画監督になることができるのです。これが1つ目のドアなのです。
しかし、スピルバーグはツアー中に映画監督になるためのドアであるサードドアを見つけ、その道を突き進んだのです。
裏道とわかっていて1つ目のドアに戻らず、歩き続けることはすごく難しいことなのですがスピルバーグはやってのけたのです。
一般的には選択肢にも入らないからこそ裏道ですし、その道を突き進んだからこその成功だったのでしょう。
インサイド・マンを探せ
次のポイントとしてはインサイド・マンを探せです。
つまり、内部に知り合いを作る。ということです。
前の章のスピルバーグの話でもしれっとユニバーサル内に知り合いを作っていたので、わかりやすいかもしれませんがサードドアを開くためには内部の人間を巻き込むことが何よりも大切なことなのです。
本書では様々な方法で著名人に近づくアレックスが描かれるのですがそのどれもまずインサイド・マンを巻き込み著名人に接触しています。
ビル・ゲイツの場合は秘書に、ウォーレンバフェットの株主総会に参加する時は秘書にレディーガガの場合は友人になど知り合いを通じて多くの著名人とのインタビューに成功してきたのです。
お金もコネも何もない状態でただクイズ番組で優勝しただけの一般大学生でしたがコネだけでここまで来れることがインサイド・マンを探すことの重要性なんです。
ただ大切なことというのはお互いにお願いしたりされたりしたりできる関係を作ることです。
ただ闇雲に知り合いを作ることではなく、信頼関係が前提にあることが最低条件になりますのでご承知おきください。
これこそが精神的資産を増やす方法なのです。
良い人間関係を作る方法として『Give&Take 「与える人」こそ成功する時代』という本がよりおすすめです。
質の良い与え方を書いた本です。要約しているので読んでみて下さい。
ぬかるみを歩く
最後にぬかるみを歩くについてお話します。
サイドドアへの道のりは必ずぬかるみになっています。誰も入ったことがない道路が舗装されているはずありませんからね。
本書の中ではアレックスはビル・ゲイツのインタビューを打診する際にメールで秘書からは出版契約がないとインタビューを受けることができないと言われます。
ぬかるみにはまってなかなか歩くことができない状態になってしまいました。
ある日、ラリー・キングという伝説のインタビュアーに出会います。
彼が言う内容というのは『僕は扉を叩いて回った』『メールボックスの誰だかわからない名前を好きにはならない』です。
つまり、実際に合うのとメールのやり取りでは雲泥の差があるよということです。
そこでビル・ゲイツ本人ではなく秘書に会いたいと言って5分間だけ合うことができ、その後ビル・ゲイツとの面会にも成功するのです。
このように実際に行ってみたり、やってみたり、会ってみたりして初めて相手についてよく知ることができることもあります。
物事がうまく進まなくなってしまった場合は人とのつながりを見直すことが第一歩になるでしょう。
また、著者はぬかるみを歩くコツとしては『ぬかるみにいる全てのカエルにキスをするな。』と言っています
例えば100匹のカエルがいる池にいる1匹だけの女王ガエルにキスをするチャレンジがあった場合、正攻法で行くと片っ端から捕まえてキスをしていくでしょう。
しかし、成功確率を高めるためにはカエルの種類を特定し、その中の1種類しか女王ガエルが存在しないことが分かれば10匹程度にキスをすればすんでしまうかもしれません。
つまり、成功につながるパターンを計算することで確度を上げてから挑むことが大切なのです。
チャレンジの内容は意味わからないのですが要は最初から選択肢を絞っていくことでぬかるみを歩きやすくしておくことが大切なのです。
ここで言いたいことはぬかるみもただ闇雲に歩くのではなく、ゴールと方法を設定して検証しながら進まないと一生ぬかるみにいることになるということです。
うまくサードドアを見つけ列を抜け出し、インサイド・マンと連絡を取りつつ、道なき道を歩くことが成功への第一歩なのです。
- サードドアを開けるポイントは『裏道を駆ける』『インサイド・マンを探す』『ぬかるみを歩く』があります。
- 裏道を駆けるというのは一般的に選択肢に入らない選択をし突き進むことです。
- インサイド・マンを探すというのは内部に知り合いを作ことです。
- ぬかるみを歩くというのはサードドアへの道を表します。ぬかるみでも考えながら進むことが大切です。
まとめ
サードドア・精神的資産の増やし方と言う本の要約をしました。
本書は裏道入ってから成功をおさめようという本で正攻法や正面突破の方法は頑張りに見合わないよ。それならそのドア以外のドアを選択して成功をおさめようという内容です。
正攻法というのが1つ目のドア、お金や名誉で入れるのが2つ目のドア、それ以外の裏技的なのが3つ目のドアで本書ではサードドアと呼ばれます。
サードドアを開けるためには学位や経歴は関係ない。
サードドアを開けるポイントは『裏道を駆ける』『インサイド・マンを探す』『ぬかるみを歩く』があります。
正攻法とは違うので違い能力が必要になります。
以上