犬の混合ワクチン徹底解説|5種・7種・8種の違いと選び方

    犬の混合ワクチンは、愛犬の生活環境(室内飼い、お散歩・ドッグラン、キャンプなど)に合わせて、種類を選ぶのが基本です。5種・7種などの種類は、予防できる感染症の数の違いです。この記事では、混合ワクチンで予防できる主な病気と、生活環境ごとの選び方の目安を、図解を交えて解説します。実際に何を打つかは、必ずかかりつけの獣医師と相談して決めてください。

    この記事の結論

    • 混合ワクチンの種類(2〜10種)は、予防できる感染症の数の違い
    • 室内飼いは5〜6種、お散歩・ドッグランは7種以上、キャンプなどは8種以上が目安
    • 地域や生活環境で必要なワクチンは変わる。獣医師と相談して決める
    犬の混合ワクチンの種類と選び方のまとめ図解

    まとめ図解:生活環境に合わせて、混合ワクチンの種類を選ぶ。

    目次

    混合ワクチンとは?何種類あるの?

    犬の混合ワクチンを徹底解説する図解の表紙

    「5種、7種とか、ワクチンがあるみたいだけど、どう違うんだろう? 何を打てばいいの?」と迷う飼い主さんは多いです。実は、その子の生活環境によって変わります。混合ワクチンで予防できるのは、主に次の感染症です(最大10種)。

    • 犬ジステンパー
    • 犬伝染性肝炎(犬アデノウイルス1型)
    • 犬アデノウイルス2型感染症
    • 犬パルボウイルス感染症
    • 犬コロナウイルス感染症
    • 犬パラインフルエンザ
    • 犬レプトスピラ症(4つの型)

    地域や生活環境によって、打つべきワクチンが変わってきます。

    混合ワクチンで予防できる主な病気

    犬ジステンパー

    犬ジステンパーと犬伝染性肝炎の解説

    風邪に似た怖い病気です。50〜90%が死亡するといわれ、感染力がかなり強いです。ほかの動物からも感染するので、室内飼いでも予防しましょう。

    犬伝染性肝炎(アデノウイルス1型)

    肝炎を起こして、突然死することもあります。腹水がたまったり、血栓ができやすくなったりします。怖い病気なので、予防しましょう。

    犬アデノウイルス2型感染症

    犬アデノウイルス2型感染症と犬パルボウイルス感染症の解説

    咳を伴う風邪症状が出ます。ケンネルコフの要因の一つです。重篤化すると、肺炎になり、死に至ることもあります。

    犬パルボウイルス感染症

    小さい頃にかかりやすく、下痢が止まらなくなります。空気感染し、致死率も高い病気です。菌がなかなか死なないので、予防しておきましょう。

    犬コロナウイルス感染症

    犬コロナウイルス感染症と犬パラインフルエンザの解説

    下痢や嘔吐など、消化器症状が現れます。子犬は重篤化しやすいです。パルボと一緒にかかることもあり、その場合、致死率が上がります。

    犬パラインフルエンザ

    風邪のような症状が出ます。人にはうつりません。肺炎になって、重篤化することもあります。アデノウイルス2型と同様に、ケンネルコフの要因の一つとなります。

    レプトスピラ症

    レプトスピラ症の解説(イクテロヘモラジー型、カニコーラ型、ヘブドマディス型、グリッポチフォーサ型)

    レプトスピラは、人にもうつります。犬やネズミの尿などから、人に感染することがあります。河川でキャンプする場合は、予防しておきましょう。発生数は、これまでの病気に比べると少なめで、年20〜30件ほどとされています。型によって症状が異なります。

    • イクテロヘモラジー型:黄疸、出血型。人に感染するとワイル病になることもある。
    • カニコーラ型:腎臓が腫れる。下痢などの症状も。
    • ヘブドマディス型:腎炎や肝炎を起こす。死亡率が高め。
    • グリッポチフォーサ型:犬は無症状。気づかずに人に感染することも。

    何を打つべき?生活環境別の目安

    混合ワクチンの種類(2種〜10種)と予防できる病気の一覧表

    混合ワクチンは、2種〜10種まであり、種類が増えるほど、予防できる病気が増えます。一般的な目安は次のとおりです。

    • 室内飼い:5種または6種
    • お散歩・ドッグランに行く:7種以上
    • キャンプや、河川・自然の多い場所に行く:8種以上

    これはあくまで目安です。地域での感染症の発生状況や、愛犬の年齢、持病の有無などによって、最適なワクチンは変わります。ワクチンを打つ時期や回数、接種後の過ごし方は、動物病院で確認しましょう。

    混合ワクチンについてのよくある質問

    Q. 室内飼いでも、ワクチンは必要ですか?

    必要です。ジステンパーなどは、ほかの動物や、人の靴・衣類などを介して、室内に持ち込まれることもあります。

    Q. ワクチンを打てば、絶対に病気にならないのですか?

    100%ではありませんが、感染したときの重症化を防ぐ効果があります。接種後に、元気がない、顔が腫れる、嘔吐するなどの様子があれば、すぐに動物病院に連絡してください。

    Q. 狂犬病ワクチンとは別ですか?

    別です。狂犬病予防注射は、法律で義務づけられています。くわしくは、犬の狂犬病予防注射をご覧ください。

    あわせて読みたい|犬の健康ケアシリーズ

    まとめ

    • 混合ワクチンの種類は、予防できる感染症の数の違い
    • 室内飼いは5〜6種、お散歩・ドッグランは7種以上、キャンプなどは8種以上が目安
    • レプトスピラは人にもうつる病気。自然の多い場所へ行く場合は特に注意
    • 最終的には、獣医師と相談して決める

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    この記事を書いた人

    こうへいのアバター こうへい オーナー兼ドッグスタイリスト

    トリマー歴:12年
    ドッグサロンてぃーつりー社長兼チーフトリマー

    経歴
    愛知県豊田市、刈谷市のトリミングサロンで7年間、日本での基本的なトリミングを学び、トリミングコンテストで入賞を経験。

    その後、オーストラリアのシドニーに1年間、カナダのトロントに1年間、イギリスのロンドンに2年間の計4年間のトリミング留学を経て、2023年、宮古島に『ドッグサロンてぃーつりー』をオープン。

    実績
    2012年 東海ZPKトリミングコンテスト 審査員賞受賞
    2017年 LPCトリミングコンテスト 入賞
    2018年 海外のトリミングサロンへ 入社(5年間実務)

    資格
    公益社団法人日本愛玩動物協会 愛玩動物飼養管理士1級
    日本動物病院福祉協会 JAHA3級動物看護師
    ZPK家庭動物管理士2級
    協同組合ペットサービスグループ プロフェッショナルトリマーB級
    日本ペットマッサージ協会 ペットマッサージセラピスト
    JMAA日本メディカルアロマ協会認定アドバイザー
    JMAA日本メディカルアロマ協会 ペット・メディカルアロマテラピスト
    国際家庭犬トレーニング協会 ドッグトレーナー2級

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